いつも月夜に本と酒

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七姫物語〈第4章〉夏草話 (電撃文庫)

七姫物語 第4章高野和電撃文庫
七姫物語〈第4章〉夏草話 (電撃文庫)

七人の宮姫が立つ世界、東和の地。
七宮の称号を持つ空澄姫は対立していた三宮常磐姫と会談し、その和解を人々に示した。だが各勢力との対立はまだ続く。
そんな最中、空姫と呼ばれる彼女は、市井の少女カラスミとして、ツヅミの街に立っていた。そこはかつて、琥珀色の姫を掲げていた水の都ツヅミ。人々を見上げ、出会い、すれ違い、そして再会し、少女は歩き続ける。そして、その眼差しは探していた光景を見つけ出す……。


話の流れがゆったりペースに戻って良さが戻ってきた。
今回はちゃんと“人”にスポットが当たっているので面白い。特に空澄、常盤、黒曜それぞれの姫の素の表情、姫ではなくただの少女としての面を見せてくれているのが良かった。その中でもクロハと遊撃長の会話は秀逸。
また3巻で各陣営の思惑や世界の流れを思いっきり詰め込んだおかげか、この巻の世界の流れは非常に分かりやすく、キャラの描写が良いだけの小説じゃなくなっている。こうしてみると3巻はあれでよかったのかも。


これが出たのが去年の9月だから次は・・・来年の前半か?w