いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



8ガールズ オデッセイ (GA文庫)

8ガールズオデッセイ吉田親司GA文庫
8ガールズ オデッセイ [GA文庫]

人工冬眠から目覚めた、外惑星間航行汎用輸送船〈シャドーレス・シャングリラ〉のクルーたちは驚愕した。女性ばかり8人のクルーで構成されていたはずの船内に、なぜか9人目の、しかも小さな男の子が存在していたからだ。
いつの間にまぎれこんだのか、船内コンピュータの記録にさえも残っていない正体不明の少年・ヒカリ。その謎めいた存在に、クルーたちは不安をかきたてられる。
だが、土星基地への物資輸送という、ミッションを中止してしまうわけにもいかない。与えられた使命を進めつつも、しかし事態は徐々に混乱の度を増し始め――。はたして事態の真相は!?


この本の80%は説明で出来ています
ヴァンドレッドからロボットを抜かして少し重めの設定にしたような話。設定自体はよく練られているし、張った伏線は律儀に全部拾ってくれているけど、如何せん説明ばかりで無機質かつ話に流れがない。舞台背景等諸設定の説明、設定の宇宙船の説明、キャラの説明、宇宙の雑学etc・・・8人もいるのに一人一人事細かに経歴や背景を説明する必要があるんだろうか?
正体不明の少年に対する畏怖やマザーコンピューターへの疑心暗鬼など少女達の心情を前面に出してくれればもう少し楽しく読めたんだろうけど、これは長くて細かいあらすじを読んでいる気分だった。