いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



我が家のお稲荷さま。 (電撃文庫)

我が家のお稲荷さま。柴村仁電撃文庫
オンライン書店ビーケーワン:我が家のお稲荷さま。

その昔――一匹の大霊狐が三槌家の守り神に祭り上げられた。名を空幻といい、ありとあらゆる術を自在に操る、たいへんに賢しい狐であった。
だが同時に、騒動が大好きでもあった。いたずらと呼ぶには悪辣すぎる所業を繰り返す空幻に業を煮やした三槌の司祭は、七昼七晩かけて空幻を裏山の祠に封印したのだった。
そして現在――未知の妖怪に狙われた三槌家の末裔・高上透を護るため、ついに空幻が祠から解封された……のだが、その物腰は畏怖された伝説とは裏腹に軽薄そのもの。イマドキの少年である透からは『クーちゃん』と呼ばれる程で……

電撃hpの特集で興味を引かれて購入


これは面白い! なんと言うか、力の抜き方が上手い。
第壱章の妖怪退治はちょっと堅苦しい感じがあったけど、第弐章で高上家に帰ってきてからのドタバタホームコメディが非常に面白かった。(私が苦手な)戦闘シーンも妖怪や神様の妙に軽い性格のおかげでさらっと読めるのが好印象。
好奇心旺盛でいたずら好きのクーやコウの常識のなさと常軌を逸した不器用さなど、ホームコメディ的にネタになりそうな個性がいっぱいあるので、今後の展開も楽しみ。