いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ!1」清野静角川スニーカー文庫
時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)

200万字の本を読むとたった1秒だけ、時を止めることができる一族“時載り”。バベルの塔に住み、本を摂取することで生きている彼らだが、わざわざ人間界にやってくる変わり者もいる――それが僕の隣の家に住む幼なじみの少女・リンネだ。「わくわくするような大冒険がしたいな」というリンネの一言により僕らは、時間を自由にまたぎ歴史の中に住む死の集団“時砕き”が所有する、“誰にも読めない本”を巡る冒険を始める――!

スニーカー大賞奨励賞受賞作。
時載りという活字を主食にし、時をとめることが出来る一族が出てくる現代を舞台にした小学生の夏休みの冒険譚。


ネットで評判なので購入。
面白いことは面白かったのだけど、いまいちピンと来なかったというのが正直な感想。
この作品の一番の魅力はキャラクター。キャラクターが生き生きしている。特に女の子達、元気いっぱいで真っ直ぐなリンネを筆頭に、無口なお兄ちゃん子の凪、素直になれない女の子ルウとみんな魅力的。中でもリンネとルウは普段しっかりしているのに、時折見せる小学生らしい姿が可愛らしい。
ただ内容には多少違和感が。僕こと久高(小6)の一人称で語られているのだけど、それにしては使ってる言葉が難しい。小学生の一夏の冒険譚という話の内容とのミスマッチが少し気になった。
僕(久高)の言動の違和感を埋めるためにも萌え的にも(←ここは目指してないかもしれないけどw)せめて中学生くらまで年齢を引き上げてくれれば、もう少し楽しめたのかなぁ・・・