いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



姫宮さんの中の人〈2〉夏盛りオレンジシャンプー (MF文庫J)

「姫宮さんの中の人2」月見草平MF文庫J
姫宮さんの中の人 2 (2) (MF文庫 J つ 1-9)

星野純人は彼女いない暦=年齢などこにでもいる平凡な高校1年生。このまま平々凡々と、高校生活を送っていくはずだった。がしかし! とあるハプニングから学校のマドンナ・姫宮ちとせの大いなる秘密を知ってしまう。それは――彼女の体は実はサイボーグ=外の人スーツで、中にホンモノのちとせがいる、ということ!! しかも「中のちとせ」は重度の対人恐怖症で、星野に人嫌いを治すのを手伝って欲しいと頼んできた。つまり、秘密を守りながら外の人スーツを脱がせるということで……。そして今は夏休み、夏期講習に大忙しの1年C組には気になる存在がいた。それは季節はずれの転校生浦乃霞。ちとせの中の人を巡り、何かが起こる!?


「いやいやいやいやそれはない! なんでそこまで言われて毛ほども気付かないんだよ!!」
150ページ前後のところでこう突っ込まずに入られなかった。ライトノベルの主人公(男)は朴念仁が標準装備だとしても、ここまで鈍感だと不自然(^^;


う〜ん、やっぱりこのシリーズは今一つピンとこないというか違和感が多いというか。
一番の問題は主人公の純人かなぁ。常軌を逸した鈍感ぶりを発揮したと思ったらいきなり気配り少年になってたり、奥手かと思ったら女の子の服の買い物には普通に対応してるし、未だにキャラが掴めない。今回の新キャラ、浦乃(石ノ森作品に出てきそうなビジュアルで中身は長門っぽい)も然り。前半と後半のキャラの違いに戸惑う。それにメインの二人が奥手なので外から突っつくというのは常套手段だとは思うけど、このキャラにそれをやらせるのはどうなんだろう? 性格的にちょっと違和感が。
それに2巻では敵の存在が大きくなりすぎた気がする。内容のほとんどが現代日本でのラブコメなのと戦闘シーンの扱いの短さに敵の存在に異物感を感じる。ラブコメしたいなら無理に戦うことはないと思うんだけど・・・
きらほシリーズと違ってどうも合わないみたいだから、次は保留かなぁ