いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



シゴフミ―Stories of Last Letter〈3〉 (電撃文庫)

シゴフミ3」雨宮諒電撃文庫
シゴフミ 3―Stories of Last Letter (3) (電撃文庫 あ 17-7)

鍔付き帽子を目深にかぶり、不思議な喋る杖を手にした少女は――文伽は、黒い切手が貼られた手紙を手にして現れる。

「私は単なる郵便配達員よ。あなたに手紙を届けにきたの」
でも、単なる郵便配達員にしては特異すぎる感がある。なぜなら彼女が届けるのは“死後文”。
それは、死者が綴った手紙なのだから。
文伽は今日も、死者の“想い”を届けに、世界を望み、巡り、回る――。

電撃文庫お得意の切なくて優しい短編集雨宮版第三巻


いきなり各話毎


『嘘とオーロラ』
内容:騙されやすい少年と病弱少女の文通
ベタなお涙頂戴もの。確かに切ないけど展開がベタ過ぎて感動半減。


『輝けるもの』(前、後、中編)
内容:近所の陽気なお爺さんの遺言
シゴフミ史上最高傑作!
照ジイ(故人)が醸し出すこの作品には珍しい陽気な雰囲気とラブ満載の内容が最高。怒った文伽というもレアものも拝めるし、いろんな意味で照ジイGJ!と言わざるを得ない。


『Rainy day』
内容:ライターin戦場
変化球。題材、構成、オチどれをとっても今までとは毛色が違う。
変化をつけるのはいい事だとは思うけど、題材が失敗だったのでは。身近な題材にじゃないので感情移入できないため感動もうすい。テレビで海外のニュースを見てる感覚に近い。