いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ドラゴンキラーあります (C・NOVELSファンタジア)

「ドラゴンキラーあります」海原育人C★NOVELS ファンタジア)
ドラゴンキラーあります (C・NovelsFantasia う 2-1)

俺は元軍人のココ。時々襲ってくる戦時の記憶に悩まされつつ、しがない便利屋として暮らしている。そんなある日出会ったのは、亡命中の皇女と護衛の女リリィだった。リリィは竜をも素手で殺せるふざけた肉体を持つ超人:ドラゴンキラーのくせに、人を殺すのも怖がる使えないヤツで……。規格外のコンビのハードボイルドファンタジー


いい感じにライトなハードボイルド。
とにかく面白いのがココとリリィのコンビ。ココは基本は悪人なのだけど、助けを求められたら放っておけない悪人なりきれない感じがいい人間臭さを醸し出しているし、リリィは絶対的な能力を持っていながら中身女の子女の子しているのがなかなか可愛らしい。ツン成分が多分に含まれているのも◎w そしてこの二人が絶妙のコンビネーションを見せてくれる。欠点だらけの二人が口では罵り合いながら、お互いの補い合って目の前の窮地を突破していく姿が可笑しいやら頼もしいやら。
また、舞台は普通に西部風だが、普通のファンタジーとは一線を画していてる竜の存在定義(とそれに伴うドラゴンキラーの存在)が興味深い。
仇敵は倒しちゃったけど、次はどうなるんだろう? 何にせよ、少し仲良くなった二人が次はどんなコンビネーションを見せてくれるのかが楽しみ。