いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶三浦勇雄MF文庫J
聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (#1) (MF文庫J (み-01-09))

かつて、大陸で“悪魔契約”を駆使した忌まわしい戦争があった。そして今――。騎士団に所属する元貴族の娘セシリー・キャンベルは、平穏となった今の世では禁忌となった悪魔契約の力を振るう暴漢を、奇妙な形の剣で一太刀の下に退ける男と遭遇した。セシリーは、父より受け継いだ寿命寸前の古剣を打ち直してくれる鍛冶屋を探していたのだが、一閃でその男の剣に惹きつけられる。しかもルークと名乗る謎めいた男は、鍛冶屋を営んでいるという。――衝撃の出会いが、すべての始まりだった!!
火花を散らす気鋭の作家・三浦勇雄が、剣筆絢爛に舞う本格ファンタジー、見!!参!!

上等。シリーズの三浦氏が送る剣と魔法の本格ファンタジー


ヒロインがいい!
主人公のセシリーは生真面目で言葉使いも固い世が世なら間違いなく委員長タイプ。どちらかというとサブキャラタイプのキャラクターが中心に居るのがなかなか新鮮。また生真面目らしい暴走や失敗をしてくれるので弄られキャラとして見ていて面白い。ひんぬーのヒロインが多い昨今、きょぬーなのも大変素晴らしいw
他のキャラクターもキャラが立っていて濃い人ばかり。その中でもメインキャストになりそうな4人は役割分担がキッチリされているので、次からは楽しい漫才話を繰り広げてくれそう。
ストーリーはちょっと世界観を複雑にしすぎた感があり説明が多いので第2話まではテンポが悪い。でも第3話になると独特な単語にも慣れてくるし、諸設定の説明も終わり少しこの作者らしい勢いも出てきて面白い。
これでこの作者らしい勢いがもっと出てくれば間違いなく面白いと思うので次は期待大。