いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



姫様とオレ様と眠れぬ魔女に奏でるアルペジオ (集英社スーパーダッシュ文庫)

「姫様とオレ様と眠れぬ魔女に奏でるアルペジオ神代明スーパーダッシュ文庫
姫様とオレ様と眠れぬ魔女に奏でるアルペジオ (集英社スーパーダッシュ文庫 か 5-16)

サラ姫御一行は、姉姫であるフィーナとリリーナが出演する音楽祭を観るため、港町にやってきた。しかし、音楽の才に恵まれた双子姫を中心にした歌劇の通し稽古の最中、双子姫が“常白の魔女クーファ”と名乗る人物によってさらわれてしまった! アーウィンが不意に見せるロマンティックな振る舞いに、サラもアーウィン当人も困惑しつつも、捜査は進む!! ――犯人は、誰だ!!?? “双子姫”の、そして……“サラの初恋”の行方は!? 甘く切ない、ほのぼのファンタジー


練習曲(後日談)は良かったけど本編がorz
今回は“恋”がテーマ。甘酸っぱいのは大好物なので、出だしは大いに楽しめそうだったのだけど・・・これは短いのに色々詰め込みすぎ!
サラとアーウィンの悩みだけを追ってくれれば問題なかったのに、そこにツァイ(姉姫達の学友)オリガ(港町の領主の娘)ヴィオレッタ(領主の嫡男の幼馴染)の問題も組み込んでしまったからさあ大変。しかも、これだけの人を絡めておきながら約170ページ(本編のみ)とかなり短い。そのせいで誘拐事件にしろサラやアーウィンの葛藤にしろ「もっと引っ張れよ!」とツッコミたくなるくらいあっさりしすぎている。結果、キャラクターの心理描写が不十分で全部が中途半端に見えてしまった。新キャラたちがどれも個性的だっただけに、それを活かしきれていないのが実にもったいない。ツンデレヴィオレッタにはもっと動いて欲しかったなぁ
1巻が良かっただけに落胆が大きい(^^;