いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



アストロノト! (MF文庫J)

アストロノト!」赤松中学MF文庫J
アストロノト! (MF文庫 J あ 5-1)

魔法と科学が調和した不思議な世界――。働き者で運動神経の良さだけが取り柄の少年ノトは、幼なじみにして魔法陣師の肩書きを持つ女の子、レンビアに好きという気持ちをずっと言い出せない日々を送っていた。そんなある日、ノトはなぜか突然「月に行く」ことを決意する。困惑するレンビアをよそに、同じく月を目指す女の子・ナキアミと共にガルニア王国が立てた『月面踏破計画』の宙士選抜試験に挑むノト。はたしてノトは月にたどり着くことができるのか!? 第3回MF文庫Jライトノベル新人賞〈優秀賞〉受賞。冒険がいっぱい詰まった宝石箱ファンタジー!!

表紙の制服と月に行くというあらすじから舞台は現代風かと思ってたら、予想に反して純然たるファンタジーでビックリ。例えるならファンタジー色の強いロケットガール(主人公は男だけど)


これはいい! 面白い!!
とにかく勢いがいい。また予想を裏切る展開の数々や最後まで動機を明かさないノトのせいで先が気になってしょうがない。それでいてベースはラブコメなので、お約束ののぞきやラブ全開のシーンではどうしても顔がにやける。猫っぽいレンビアと犬っぽいナキアミ、女の子二人がそれぞれに良さがあるのでラブコメとしても出来がいい。
たまに前後が噛み合っていなかったり説明不足なところがあり、頭に「?」が浮かぶことがあるけど、それを補って余りある面白さ。あとがきを見ると続きが出そうなので、次も楽しみ。