いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



戦う司書と雷の愚者 BOOK2 (集英社スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と雷の愚者」山形石雄スーパーダッシュ文庫
戦う司書と雷の愚者 (スーパーダッシュ文庫)

武装司書たちの本拠・バンラート図書館が何者かの襲撃を受け、さらに先の戦闘で死んだルイモンの『本』が輸送中に盗まれた。その奪還の任務を背負った見習い武装司書・ノロティ。彼女が必死の捜索を続ける中、ハミュッツが現れ、別の任務を与える。それは、「透明な髪の毛」を持つザトウという男を守ることだった・・・一体ザトウとは何者なのか? ハミュッツの狙いは? 『本』をめぐる、壮大なファンタジー、待望の第2弾。


おお、化けたなぁ。『現在と過去を同時進行→二つが合わさった時に驚きの真実が!』というスタイルは1巻と大きくは変わらないが、2巻の方が断然面白い。
まず1巻で済んだ説明がないのでテンポがよい。またメインキャラが1巻は陰(コリオ)と陰(姫)の組み合わせだったのが、陽(ノロティ)と陰(エンリケ)組み合わせになり雰囲気も明るくなった。それに同じように感情に欠陥があるキャラが出てきたが、1巻のコリオの悩みよりエンリケの悩みの方が分かりやすく感情移入しやすかったのも良かった。
というわけで1巻より断然読みやすくて面白かった。次からも期待。