いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



紅牙のルビーウルフ7 君に捧げる永遠の花 (富士見ファンタジア文庫)

「紅牙のルビーウルフ7 君に捧げる永遠の花」淡路帆希富士見ファンタジア文庫
紅牙のルビーウルフ7  君に捧げる永遠の花

「だから――ルビーウルフ様もお花を飾りましょう!」
にこにこと笑いながら、キャスはルビーウルフの手をがっちりと掴む。
城中がお祭り気分に浮かれていた。
花飴選び。それは未婚の男女を結びつけるための行事だった。この日になると、独り身の女は各々好きな花を胸元に飾り、その花を目当ての男性に取ってもらえたら、めでたく恋人成立。
「そういえば、ジェイド様のまわりにも、この日になると用もないのに近寄りたがる人が増えますね」
関係ないよと言いながら、やっぱり気になるルビーウルフ。しかも彼女が儀式のルールを知らなかったために……。
グラディウス城は今日も大騒ぎ! 狼王女の冒険譚、これが本当の大団円!

プロローグとエピローグを子供が生まれてからの話で、大人のルビーウルフが過去(の過ち)を思い出す形で7話の短編が収録されている。プロローグとエピローグが書き下ろしで、その外はドラマガ連載分。連載分こんなに残ってたのね


おいおい、ドラマガ連載分が全部で7話あるけど“勘違い”と“やきもち”の話しかないぞ(^^;
ルビーウルフもジェイドも自分の感情には案外素直なのに、相手のことになると途端に鈍感かつ臆病になるからなぁ。意外にも似たもの同士だから、視点が違っても内容が似通うのかも。
鈍感×鈍感なのでヤキモキはするけど微笑ましい話ばかりで良かったけど、流石にもうちょっと変化が欲しかった。プロローグとエピローグはルビーウルフとジェイド以外のキャラのその後が知れて良かったけど、一話でいいから二人が出てこない話(ミレリーナ×ロヴィンとかラーク×エミリエンヌとか)が読みたかったなぁ。


ところで、タイトルは7じゃなくてTinytales2にした方が良かったのでは?