いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



片手間ヒロイズム (一迅社文庫 こ 1-1)

「片手間ヒロイズム」小林めぐみ一迅社文庫
片手間ヒロイズム (一迅社文庫 こ 1-1)

「地球を救う為、インドで仲間を捜してきます」


――そんな謎の伝言と共に息子を残され、妻に失踪されてしまった東里大学発明科の粟野正義准教授。彼には自分の生活と赤ん坊の息子・えーちゃんを養うのに必要な「生活能力」というものが圧倒的に欠如していた。
哀れに思った親族は失踪した妻の従姉妹・真理(現役女子高生)をえーちゃんのベビーシッターとして派遣することに。
しかし、そんな新生活が進むにつれ、真理の周囲では奇妙な現象が次々と起こり……!?


小林めぐみが贈るドタバタ系SFの短篇集をお楽しみください!


どうみても「帰ってきた食卓にビールを」です。本当にありがとうございました。
嫌味じゃなくて本当に感謝の意味を込めて。


というわけで、科学薀蓄に怪しい宇宙人や異世界人にゆる〜い感じとこばめぐテイスト全開の短編集。
いやっほーぃヽ(´▽`)ノ
いきなりあらすじの

「地球を救う為、インドで仲間を捜してきます」

で盛大に吹いた。シャクたん*1じゃん!w つーかインド好きっすねw
どの話も面白かったけど、一番好きなのは三話目かな。宇宙人が入り乱れての噛み合わない会話と一撃必殺のような強引なオチ。う〜ん、らしいなぁ。
やっぱりこのゆるさ加減がたまらなく好き。終始、大好きな「食卓にビールを」を呼んでいる感覚でとても楽しいひと時だった。それに終わったと思っていたものをもう一度読めるというのは嬉しい限り。
最終話で一応オチはついてるけど、まだ続けられる終わり方。真理の台詞を借りるなら「よしっ、第二回戦の始まりといきましょう!」ってことで是非続編を!

*1:食卓にビールを」の主人公の後輩、錫杖かなえ(ペンネーム)嬢