いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈6〉嘘の価値は真実 (電撃文庫)

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実」入間人間電撃文庫
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 6 (6) (電撃文庫 い 9-6)

梅雨の季節。狂気蔓延る屋敷からどうにか抜けだし、無事まーちゃんとらぶりーな関係に戻った今日この頃をいかがお過ごしになれそうか考えていた昨今。体育の授業をサボり中、人間をお辞めになったらしき侵入者が学校に来訪した。殺傷能力を有した、長黒いモノを携えて。
そしてそいつは、無言でいきなり自我を暴発させた。つまり、長黒いモノをぶっ放した(エロい意味じゃなく)。気づけば、体育館の床一面には阿鼻叫喚の赤い花が狂い咲き始め……。
えー、最後に一言。さよなら、まーちゃん。……嘘だといいなぁ。

学校での事件+これまでの登場人物のその後。


会話が少ない。物足りない。
狸と狐の化かし合いのような会話(みーくんと奈月or湯女)や、みーくんと女の子(長瀬やゆずゆず)の会話、かなりいっちゃってる犯人とみーくんの会話などなど、これまで会話が楽しくて読んでたのに。奈月×湯女の章だけは素直に楽しめた。後は・・・(苦笑)
絵的にも(挿絵のことではなく文章から想像される情景)、事件の顛末も、ラストも、気持ち悪いとしか言いようがない。スッキリする要素をここまで排除した作品も珍しい。この作品にそういうの求めてるわけではないけど、これまではそれなりに納得できる形で終わってたのに。まあ、これで終わりだとすればこの作品らしい終わり方だとは思う。
あとがきには終わりっぽいことが書いてあるけど、嘘で固められたシリーズだから額面どおりには受け取れないなぁ。