いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ラノベ部 (MF文庫J)

ラノベ部平坂読MF文庫J
ラノベ部 (MF文庫 J ひ 2-14)

物部文香はごくごく普通の高校一年生。高校に入学して一週間、今まで通りさして特徴のないごくごく普通の毎日を送ってきた文香だが、ある時ふと気がつくと軽小説部、通称『ラノベ部』に所属することになっていた……! かといってたいそうな事件が起こることはなく、ライトノベルを読んだりちょっとだけ変わった友達と友情を育んだり、一風変わった先輩に絡まれたりと、楽しく日常を過ごしたり過ごさなかったりしていた。そんな、どこにでもありそうな、でもどこにもなさそうな日々が繰り広げられる新感覚ライトノベルのはじまりはじまり。

普通の短編集よりさらに短いスパンで日常の一場面を切り取った4コマ漫画のような小説。


あるある動画ならぬあるある本か?
ラノベ読みには共感できる言葉、会話が非常に多い。ただ、それなりにラノベや漫画を齧ってる人じゃないと面白くないネタばかりのような・・・まあこの表紙じゃそういう人しか買わないかw
基本的にはどれもオタクたちのおバカ会話なのだが、個人的にはケモノ耳とかハーレムとかくだらない事を真面目に語り合うシーンが好き。特に語尾の話の後半のカオスぶりはかなり笑えた。
キャラクターもみんな個性的、というか濃い。
萌えキャラはダントツで藤原暦。無口赤面キャラってずるいよね。しかも若干百合気味だし。
濃さ、面白さで一押しは桜野綾。ただの腐女子キャラかと思いきや、腐女子を通りこして二次元以下でもイける変態さんでした。「勉強会」の話は秀逸。まあホントにいたら絶対お友達にはなりたくけどw
全体を通して何かがあるわけじゃないけど、何度もクスッと笑える、そんな作品だった。



〜おまけ〜
「ケモノ耳少女って基本的にみんな髪の毛で顔の横側が隠れてるじゃない」の一言が気になったので、家にあるラノベでケモノ耳少女をざっと探してみた。


混在確認
獣耳出入可能:クー@我が家のお稲荷様(3巻表紙他)、イタチさんほうかご百物語(2巻最後の挿絵)
常に獣耳:スイートきゅーきゅーキュート!(クマ耳絵が少ないので混在している絵そのものはないが、普段の帽子被っている状態だと人間の耳が出ている)


混在確認できず
獣耳出入可能:ちづる他@かのこん、アイ@ドラゴンクライシス
常に獣耳:ホロ狼と香辛料紅葉@君が居た昨日、僕の見る明日


意外と両方の耳も出してるキャラいるじゃない。出したり引っ込めたり出来るキャラは混在しそうだなと思って調べてみたけど、それはあまり関係なさそう。
かのこんのキャラは人間状態だと耳が出ている絵がいくつもあるが、獣耳が出ると人間の耳が出ている絵は皆無。徹底している。
で、結論としては
かわいければなんでもいいよ!