いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



スイーツ! (スーパーダッシュ文庫)

「スイーツ!」しなの泰之(スーパーダッシュ文庫
スイーツ! (集英社スーパーダッシュ文庫 し 4-1)

狛犬が爆発した。その中から現れた少女・麻衣と出会った高校生・章輔は、思春期の少女にありがちな超常能力『スイーツ』をめぐる事件に挑むことに。従姉妹の伊乃や先輩の千代も巻き込んさ冒険が始まる!!
第7回SD小説新人賞佳作受賞作。


どこが面白いのか全くわかりません



よって以下酷評


説明が主体のはずの前半からダメ。
舞台やキャラの説明4割、思春期の男の子の独白6割。その独白のうち、中途半端にエロい妄想が2割でそれに対する言い訳8割。それでも主人公が面白い奴だったら問題はなかったのかもしれないが、章輔はやけにネガティブ。どうでもいい言い訳を延々と読まされるのは苦痛以外何物でもない。また、キャラの説明もこんな主人公の一人称なので、女の子は一杯出てくるのに彼女達の魅力はほとんど伝わってこない。
中盤からアクションが始まるがこれもダメ。
核であるはずのスイーツという能力の説明があまりも曖昧。その源を曖昧にしたいのは分かるが、能力そのものまで曖昧なので異能バトルの面白さがまるでない。また状況説明も下手で何をやってるのかよく分からない。
恋愛もダメ。
ラストは章輔と麻衣で甘く切ない感じにしたかったみたいだが、章輔が麻衣に惹かれていく過程がほとんどないので、感動はまるでなし。また一部の女の子に対する主人公の態度が酷い。伊乃と桐嶋さん可哀想・・・。
これはどこが良くて佳作に選ばれたんだ?