いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



電波女と青春男 (電撃文庫)

電波女と青春男入間人間電撃文庫
電波女と青春男 (電撃文庫)

宇宙人が見守ると噂されるこの町で、俺の青春ポイント獲得ミッション(具体的には女子との甘酸っぱい高校ライフ大作戦)はスタートした。
「地球は狙われている」らしい。同居する布団ぐるぐる電波女・藤和エリオからの引用だ。俺の青春ポイントが低下する要因であり、本ミッションを阻害する根源でもある。
天然癒し系な爽やか健康娘・リュウシさんや、モデルさんもびっくりの長身(コスプレ)少女・前川さんとの青春ポイント急上昇的出会いを経たにもかかわらず、俺の隣にはなぜか布団でぐーるぐるな電波女がいるわけで……。
……俺の青春って、一体どーなんの?


意外や意外、ちゃんと青春してるではないですか。もっと捻くれているんだろうと思ってました、ゴメンナサイ。
さすがは「みーまー」の作者、人を食ったような独白の一人称はそのままだし、登場人物のネジをどこかしら一本抜くことにも抜かりがない。しかし、そのどこかおかしい女の子達がことの外可愛い。
一押しはリュウシさん。田舎者の真より田舎者っぽい素朴さがいい。エピローグでのヤキモチもポイント高し。電波女ことエリオは子犬みたい。前半は怯えている子犬で後半は少しなれてきた子犬、後半は特に可愛い。前川さんは・・・この人ある意味エリオよりイっちゃってない? ちょっと引いたw
前作が前作だけにもっと部分的にしか楽しめないかと思っていたけど、そこら中に散りばめられたネタも面白いし(電撃内輪ネタはうけた)、みーくんと違って思考が理解できるしで全体的に楽しかった。前作よりこちらの方が好み。