いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」石川博品ファミ通文庫
耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫 い 4-1-1)

僕レイチ。今年から“八高”に入学する本地民(コネだけど)。植物でも愛でつつ妄想の中で暮らしていきたかったのに、クラスメイトは王国民流モラルハザードなヤツばっか! とくに何、この幼女? 耳刈? ネルリ? せっかくの高校生活、痛いのはイヤ―!(耳だけに)しかも何で僕が自治委員に任命されなきゃなんないワケ? 王国民との対立とかもうお腹いっぱい、僕は今日も勉強会【グループ交際】で忙しいんだってば――! 第10回えんため大賞優秀賞受賞作、ついに登場!!


とりあえず良いところを先に言っておこう。
◇かわいいよ◇・・・以上。


主題は異文化コミュニケーション・・・なんだと思う、たぶん。
「たぶん」なのは、作者が天才過ぎて凡人たる私には話に全くついていけなかったから。
まず、話の流れや会話がよく飛ぶ。ん?と思って読み返してみても結局分からず仕舞い。たぶん作者の中では繋がっているんだろう。
また、キャラが良くも悪くも個性的で変な奴ばかりで何を考えているのかさっぱり分からない。何でそうなったのか、何でそうしたのか分からないのはなかなかに気持ちが悪い。
それでも妄想癖の主人公の妄想が楽しめれば良かったのだが、残念ながらそれも無理。
各所に散りばめられたネタ*1で時々笑えたが、それ以外は総じて置いてけぼり状態だった。


最近こういうネタ系カオス小説が流行っているんだろうか? 今月でこれで3冊目なんだが。この手の話は作者と笑いのツボが一致するか否かで楽しめるか楽しめないかが決まるみたい。

*1:そのネタも流行りものが多いので1年後2年後に読むと痛々しいことになっていそう(^^;