いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



しにがみのバラッド。〈12〉 (電撃文庫)

しにがみのバラッド。 (12)」ハセガワケイスケ電撃文庫
しにがみのバラッド。〈12〉 (電撃文庫)

ダニエルは、モモのいなくなった世界で、ひとりぼっちで旅をしていました。モモが残した“想い(カケラ)”を拾い集めながら。何処かでまたモモに逢えるんじゃないかと想いながら――。
モモとアンは魂を扱うことで、この世のバランスを保つ存在でした。その二人が、今はいない──。だったら逆に、くずれたこの世のバランスをもう一度取り戻すことで、もしかすると、もう一度モモに逢えるかもしれないとダニエルは考えました。
そして、ダニエルは、モモと関わった人間たちが残す“想い(カケラ)”を探しはじめます。
これは、“真っ白い花”が世界に残した、“想い”をたどる物語。


今回は短編形式の切なくて優しい物語ではなく、過去モモと関わった人たちがパラレルワールドに入り込みモモを探すというストーリー。
まあぶっちゃけそっちはどうでもよくて、これまでのキャラクターのその後が読めたのが嬉しい。
今回ご出演の皆さんの過去登場回はこちら↓
エコ:4巻第2話(コータ:1巻第2話、4巻第2話)
セイゴ:2巻第3話、4巻第3話
クロエ:8巻第2,3話
ミツミ:11巻全話

他にも6巻の観覧車が出てきたり、他作品のあの人(中身別人?)が出てきたりとハセガワ作品を読んできた人にとっては、懐かしくなったりニヤリとする場面が多い。
そしてパラレルワールドで色々あった後、元の場所に帰ってからのそれぞれのエピローグが素晴らしい。短いけれど色々な「ありがとう」が詰まったエピローグにあったかくなったりニヤニヤしたり。特にエコ。なんなのこの可愛さ。最後のエコとコータのエピソードが読めただけで幸せ。大満足。
すんごい綺麗にまとまっちゃってるんだけど、もしかして終わり?