いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)

「紅き華の式使い」永野水貴(一迅社文庫アイリス
真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)

「私のものになれ、彰」
死んだ者の魂を呼び戻し、式神として使役する《式使い》。孤独な式使いの少女・彰は、幼なじみの天帝・基に突然求婚される。師の仇である基の執着から逃れるために彰が降ろしたのは、強大な力を持つが記憶のない、美青年の式神・司。優しく真摯な司に、次第に惹かれていく彰だったが…。彰を想い彼女のためだけに戦う式神と、激しく彰を求める帝。
二人の愛に翻弄される彰の運命は!? 


蘭の“デレ”加減が素晴らしいですね! 脇役だけどねw
中身は良くも悪くも少女小説らしい少女小説
設定はしっかり練られているのに語られるのは恋に揺れる女の子の心情ばかりで、それが活かしきれていないような。女の子の恋心中心なのは少女小説としては正解なんだろうけど、なんかもったいない。種明かしも最終決戦に全部詰め込まないで少し前から小出しにしていけばもっと盛り上がったと思うのだけど。
と言いつつ、少女マンガ好きとしては割と楽しんで読んだのだけど、ラストがなあ。これはどうだろう。無理やりハッピーエンドっぽくしないで8ページ前で終わって方が綺麗だったのでは?


と、昨日も今日も同じような感想になってしまったわけですが、
大した数を読んでない自分が言うのはどうかと思うけど、アイリスって〈ジャンル:百合〉とか公然と出してる割にはコバルトとかルルルより低年齢向け? メインの女の子しか写さないカメラワーク(読み物にこの表現はどう何だ自分)と口調の軽さがどうもね。