いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



これはゾンビですか?2 そう、私は死を呼ぶもの (富士見ファンタジア文庫)

これはゾンビですか?2 そう、私は死を呼ぶもの」木村心一富士見ファンタジア文庫
これはゾンビですか?2  そう、私は死を呼ぶもの (富士見ファンタジア文庫)

あなたは火の粉を払えますか? 自分の身に降りかかる面倒事さえ処理し続ければ、それで万事うまくいく。俺は、世の中そんなもんだと思っていた。
ところが、ゾンビで魔装少女になってしまった俺――相川歩に降りかかってきた火の粉は、ネクロマンサーのユー、魔装少女ハルナ、吸血忍者のセラだけじゃなかった。セラと敵対する吸血忍者の少女が現れ、もののはずみでキスしてしまったんだ。その子、友紀は同じ学校の生徒で、俺の嫁になるってー!? そればかりか妖怪(メガロ)は大量発生するわ、大先生からは変な預かり物を頼まれるわ、次から次へと降りかかる災難。あーっ! 払いきれねーっ!


良くも悪くも1巻と変わらず。
相変わらずシュールかつ小ネタ満載の“なんか変”な地の文が面白い。それと女の子の描写がいい。
読みにくくならず笑える言葉の選び方とか、キャラに合わせた内心が少し垣間見える言動の選び方とかが上手い。
ただ、面白かったんだけど期待していたほどの滅茶苦茶さはなかった。
1巻が混沌を極めていたので、2巻はそれ以上のものは出てこなくて若干拍子抜け。これは身構えていたせいか、2巻になってヘンテコ設定の説明が少なくなったからなのか、慣れなのか。
それと話が友情や愛の方向に行きそうな流れなのが懸念材料。このままハートフルに持っていっても、この駆け足ダイジェスト展開のストーリーと地の文では感動が激しく薄れそう(^^; コメディ特化させた方が絶対に面白いと思うのだけど。
3巻はどうなることやら。