いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



SH@PPLE(6) ―しゃっぷる― (富士見ファンタジア文庫)

SH@PPLE―しゃっぷる― (6)」竹岡葉月富士見ファンタジア文庫
SH@PPLE(6)  ―しゃっぷる― (富士見ファンタジア文庫)

舞姫さん。一生のお願いですわ。どうかわたくしのために、雪国さんに変装して!」
――もはや自分が誰だかわからなくなってまいりました。淡谷雪国♂です。双子の姉・舞ちゃんと入れ替わって青美女学院へ通っている僕は、とある事情からソロリティのトップ・胡蝶の宮とデートすることに……!? 一駿河蜜さんをあきらめ切れない僕だけど、この機会に何かが変わるのかな? 一方、舞ちゃんが男装して通う空舟五中に、エキゾチックな超イケメンが突然現れ、校内は大騒ぎ。彼は誰かを捜していて!? シリーズ新展開!


一冊まるごと胡蝶の宮な6巻。
正直なところ蜜ファンとしては物足りなさを感じないこともないが、今回の胡蝶の宮にはそれを吹き飛ばすパワーがあった。
可愛いとかではなくて、なんかもうカッコよかった。
家柄と自分の想いに挟まれながらもどこまでも自分らしくあらんとする姿に一本芯の通った強さが感じられる。元々、お嬢様ながら高飛車さは感じさせないキャラだったけど、今回の驕りのない気高さには惚れ惚れ。
そんな彼女と雪国のラストシーンは切ないのに清々しいというなんともいえない読後感。
これまでお邪魔キャラという認識でした。ゴメンナサイ。
一方の蜜は・・・思考の迷走が継続中か。3巻からあまり進んでないな(^^; おまけに今回は雪国まで迷走してたから、余計に胡蝶の宮が目立ったような。
でも今回で雪国も少しは吹っ切れたようだし、引きは完全に次回まるごと蜜フラグ。これは次を期待せざるを得ない。