いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



荒瀬はるか、容赦なし! (MF文庫J く 2-6)

「荒瀬はるか、容赦なし!」熊谷雅人MF文庫J
荒瀬はるか、容赦なし! (MF文庫 J く 2-6)

退魔師の家系に生まれながら、まだ一匹も化け物を狩れたことがない落ちこぼれ・竜弥は、高校入学初日に二人の少女と出会う。一人はどこかずれた幽霊の少女、幽実香。もう一人は、幽実香を狩ろうとする冷酷な退魔師、はるかだった。竜弥ははるかに騙され、彼女が部長をつとめる「化学・物理部」通称「化物(ばけもの)部」の入部届にサインさせられる。入部届は「陣」になっており、竜弥ははるかの命令に逆らえない身体にされてしまった。はるかにこき使われながら、幽実香の心残りをかなえてあげたいと思う竜弥だったが!? 超Sなヒロインに振り回される化け物退治コメディ、スタート!


えーっと・・・これは主人公の滑稽さを笑えばいい? それともはるかのドSを楽しめばいい?
残念ながら自分にはどちらの素養もないらしい。
主人公のやる気なし、記憶力なし、度胸なし、甘ちゃんな姿にイライラ。ヘタレならヘタレで構わないのだが、この誠実さの欠片も無い態度は不快さしか感じない。
加えてはるかの自分勝手な発言にイライラ。いやこれも主人公の反応のほうが原因か。どちらにしろMの人が楽しめる仕様にはついていけない。
内容が無難な学園異能の一種でキャラを楽しむべき作品であるはずなのに、その筆頭であり読者の目でもある主人公がこれでは他のキャラが生きるはずがない。
世界観もサブキャラたちも嫌いじゃないが、この主人公はない。