いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



純愛を探せ!2 (GA文庫)

「純愛を探せ!2」速水秋水GA文庫
純愛を探せ!2 (GA文庫)

「純愛とは、愛を手に入れるまでの過程のみを評しての言葉ではありません。むしろ、その手に掴み取った後、どうやって育み、護り抜くかが重要なのです」
「…………つまり?」
「ご主人様の、ロースペックなお脳用に難易度を下げて説明するならば『手前、カナデ嬢から愛の告白されたからって調子に乗ってんじゃねえぞ! 大変なのはこれからなんだぞ蛆虫もどき! 天狗になって道を過てば、即破談だからな!』と言った所でしょうか」
――かくして、侍女であり、教育係でもあるリビエラによる「純愛調教教育」が始まった。しかし、カルマが純愛を極めようとすればするほど、事態は思いもよらない破滅へと向かう!! 二人の愛の行方は……!?

背表紙のあらすじに横線引いてあるの初めて見たw


1巻はえげつない表現のギャグ小説としては面白かったが、2巻はそれらが大人しくなった代わりに女の子達が可愛い話に。
まずはヒロインカナデ嬢。前回はヒロインでありながら可哀想なぐらい影が薄かったが、今回は恋する乙女を存分に出して存在感十分。天使や悪魔をびびらせるシーンがお気に入り。イエス、マムw
サブヒロインでは相変わらずどす黒いリビエラは面白く、大人しくなったレイア姫が意外と可愛かったが、一押しは天使キサラ。なんて素晴らしいツンデレ。口と行動が真逆なのが面白いやら可愛いやら。しかしここまで内心デレデレだったとは。
内容的にもどこが純愛?な1巻と違い、ちゃんと純愛していた。それが悪魔の思考?と疑問に思うところとちょっと臭いかなと感じるところはあるが、愛を真面目に考えている話で良かった。
1巻と趣が違ったけどこれはこれで面白かった。