いつも月夜に本と酒

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「Re:SET 想いと願いのカナタ」月島雅也(GA文庫)

Re:SET 想いと願いのカナタ (GA文庫)
Re:SET 想いと願いのカナタ (GA文庫 つ 3-1)

恋には二タイプあるそうだ。
気付いたら落ちているタイプと、出会った瞬間、一発で落ちるタイプ。
物心ついた頃から女子が苦手だった俺は、残念ながらその両方を経験することなくこの年まで来てしまった。
「陽介は女の子が苦手だからね」
傍らには、いつも通り親友の笑顔。
だが、そんな日々が、ある日突然、終わりを告げたとしたら。
「あ……あの、あんまり、胸とか、おしりとか、言わないで……はうう」
「私、誰とも仲良くする気はないから」
偶然がもたらした、二つの出会い。
それが意味することは、何か。
そして、解かれた想いのカナタにあるものとは――
第1回GA文庫大賞・優秀賞受賞作!

パラレルワールドでループものっぽいもの


・・・どうしてこうなった?
読み終わった後はこれしか言葉が出てこなかった。
第二話までは楽しめた。
同じ時(GW明けから夏休み中盤まで)を繰り返す物語の設定上、話の流れは早急だが、あらすじと各話の冒頭にある「恋には2タイプあるそうだ。」を実践してくれるので、タイプの違う甘酸っぱさを二度味わえる。
ほんわか感のある俄皇さんとの恋と、一直線で力強い御影との恋。女の子は全く違うタイプでそれぞれに可愛いし、双方で頑張る陽介も微笑ましい。
それに二話共に凄いところで切られていてその先どうなるのか、これをどうやって収束させるのかとワクワクした。
で、締めくくりの第三話・・・
えっ? 今更そんな分りきっていたことを堂々と説明するの?
ちょっ 何だこの強引な解決方法。いろんな意味で力技すぎる。
はぁ? おんなぁ?(激しくネタバレ)
あれ? 収束させない・・・だと?(やっぱりネタバレ)
これならまだバッドエンドの方が納得できた。
悪魔な顔を見せる双子、絶望する月真。お姉ちゃんの決め台詞は「あなたが望んだことでしょう?」で・・・ごめん安っぽかったorz
何かもう少し考えたエンディングはなかったのだろうか。こんな強引かつ過度なハッピーエンドではハッピーにもなれない。


ところで、もう一枚あるはずの絵が無いのは何故ですか?