いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「聖剣の刀鍛冶7」三浦勇雄(MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)〈7〉 (MF文庫J)
聖剣の刀鍛冶 #7 (MF文庫 J み 1-15)

刹那、セシリーの目に飛び込んできた光景は、悪魔の群に蹂躙される独立交易都市ハウスマンだった!! 剣となったアリアを提げ、都市内へと突貫するセシリーを待ち受けるのは――!? 一方、都市の中にいたリサは突然の帝国軍の襲撃に遭い、ゼノビアと二人きりで人外の跋扈する都市内を逃げまどっていた。愉悦の笑みを浮かべて蛮行に耽るシーグフリードの深謀は果たして……? 戦火の坩堝が鋼も熔かす壮大なファンタジー叙事、真正面から刃向かう緊迫の刻!!

前巻の絶体絶命の続きで7巻と言うより6巻後編な内容。


まさに息詰まる展開で久々に呼吸数の少ない読書だった。ふー。
絶対絶命の中、誰もが生きると言う強い信念を持って戦っている姿をこれでもかと見せ付けられたら燃えないわけが無い。
中でも手に汗握ったのがリサ+ゼノビアの逃走劇。セシリーやルークと違い戦う力の無い二人の無謀な戦闘は緊迫感がハンパなかった。一方で、それに比べるとラストのイライザ・イヴァとの戦闘が、あっさりしすぎな気がしてしまうのが少し残念。前が完敗だっただけにもう少し苦労して勝って欲しかった。ページ数的にも余裕ありそうだったし。
何はともあれ、前巻のモヤモヤを吹き飛ばすスカッとした結末と、セシリーのある発言+イチャイチャエピローグでラブ方面も満足。 
相変わらず前途多難だけど、次はどちらに話が転がるんだろうか?