いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「とある魔術の禁書目録 (20)」鎌池和馬(電撃文庫)

とある魔術の禁書目録(インデックス) (20) (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈20〉 (電撃文庫)

10月18日。
ロシアより、第三次世界大戦の宣戦が布告された。
園都市とロシアの激突は全世界を巻き込む大規模なものとなる。この背景には『神の右席』最後の一人、フィアンマの政治的暗躍があった。
そんな世界大戦戦火の渦中で、奔走する者達がいた。
園都市の高校生・上条当麻は、フィアンマによる霊装奪取の影響で昏睡状態になったインデックスを解き放つため。
最強の超能力者・一方通行は、謎の存在『エイワス』出現による高負荷が掛かった打ち止めを救うため。
元・暗部組織『アイテム』小間使い・浜面仕上は、能力促進剤『体晶』の乱用によって衰弱した滝壺理后を治療するため。
彼らは三者三様の想いを抱き、緊迫のロシアへと向かう! そこで待ち受けていたものとは……。
科学と魔術が交差するとき、物語は始まる──!


3人の主人公に、第二王女、他諸々の多視点で綴られるロシア編序章。当麻の、一方通行の、浜面の、己の守るべきもののための戦いが始まった。
始まったばかりなのに、いきなりこれか。どの視点でも思わず叫びたくなるシーンの連続。熱い! 熱すぎる!!
中でもいきなりクライマックス級だったのが一方通行。某事件以降の彼の生き様を根底から否定しにかかる卑劣な作戦に感じるのは憤り、怒り。叫びたくなるシーンはいくつもあるけど、怒り狂って心で泣いている一方通行の姿が一番くる。
続いて浜面。完全に何の力も持たない彼の孤軍奮闘は最も手に汗握る。何で勝てるんだろうとか考えたら負けよねw この巻で一番燃えたのは、浜面視点のあの方の登場。って、あれ? これ浜面お役御免か?
最後に当麻さん・・・は女の子連れてるのもこれくらいのピンチや咆哮もいつも通りなので、まだまだですよね?
ラストはぞくぞくとロシアに向かう各陣営各個人。次巻はさらにオールスターな様相を呈してきた。
自分としてはまさかの参戦“メインヒロイン”の活躍に大期待!