いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「暴走少女と妄想少年」木野裕喜(このライトノベルがすごい!文庫)

暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫)
暴走少女と妄想少年 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 き)

春。高校の入学式を迎えた沖田善一は、門の上から飛び降りてきた少女にいきなり鎖骨を折られてしまう。少女の名前は明華武瑠。才色兼備だが性格に激しく難アリの暴走少女。彼女の友達に(無理やり)なったことで、善一は彼女のさらなる友達作りの手伝いをさせられることに……。「まあでも、手伝ってるうちにあんなことやこんなことになったりして。うへへ」「……キショいぞ善一」暴走少女と妄想少年が贈る、青春ラブコメディ!

第1回『このライトノベルがすごい!』大賞、優秀賞作品



友情をテーマにしたドタバタラブ?コメディ。
暴走してるのは少女じゃなくて、少年の妄想だけじゃねーか!w 思わず「帰って来い」と言いたくなる妄想の連続と妙に熱の篭ったフェチトークがこの作品のキモ。
あと、目を引いたのが脇役の女性陣。
色々な意味で濃いキャラで完全に妹(ヒロイン)を喰っている姉・利美に、“腐ってやがる、熟れすぎたんだ”な伊波さん、唯一の良心にして可愛さNo.1の笹瀬先生と個性豊か。
ただ、武瑠がなあ。ラブコメでこのメインヒロインはどうなんだろう。オオカミさんと深夏@生徒会の一存のネタ部分だけを抽出したようなキャラで、ネタ的な面白さあるけど可愛さはないなぁ(^^; ラブも・・・ないなぁ(^^; そうしてみると、メインもサブも見事に“ラブ”コメのヒロインを張れそうなキャラがいないな。
アホな会話と妄想を楽しむ作品。ラブとか萌えとかを求めると肩透かしを食らうので注意。



善一の熱い貧乳演説の数々を某六塚氏に読ませたいねw