いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「すいーとブラッド」三原みつき(MF文庫J)

すいーとブラッド (MF文庫J)
すいーとブラッド (MF文庫 J み 2-4)

「まったく……どういう神経があったら、昼休みから放課後までぶっ続けで居眠りが出来るんだ? 呆れるぞ」放課後の教室で、阿部春明は委員長の白峰かおるに説教されている。かおるに命じられて、自分の席周りだけ残されていた掃除をすませた春明が教室を出ると、月宮詩絵が目に入る。いつも制服ではなく白いドレス姿という派手な校則違反娘だ。しかし春明の目の前で階段を下りていった詩絵の姿が消えて!? 不思議に思った春明が階段裏を調べた時から、春明はここ紅学園に隠された秘密に巻きこまれることに――。期待の新シリーズ、純血すいーとラブコメディの幕が開く!


ベタな設定によるラブコメ
MF文庫Jの新人は2作目にベタな設定でラブコメをしなくちゃならない決まりでもあるのかな?(^^;
そんなどうやって個性を出すか試されるような設定でも、前作「ごくペン!」で見せたおバカな会話の楽しさは健在。相変わらず男主人公のツッコミがキレは素晴らしい。
その他の面も前作に近い印象。
恋愛よりも相手の心の傷を優先する主人公。おかげでラブは薄めだが、青春ものとしては申し分ない。くさい台詞も多いしw
またイマイチ魅力が伝わらないメインヒロインと、やたらと可愛いサブヒロインの構図も同じ。今回はダブルヒロインのような感じだから、この際かおるをメインにしようぜ!w
ベタだったけど、ちゃんと作者の色が出ていて良かった。「ごくペン!」が残念な形で終わったので、今度は想い描くゴールまで行って欲しい。