いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「オワ・ランデ! ヤレない貴族のオトシ方」神秋昌史(スーパーダッシュ文庫)

オワ・ランデ! ヤレない貴族のオトシ方 (オワ・ランデ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
オワ・ランデ! ヤレない貴族のオトシ方 (スーパーダッシュ文庫)

高校二年生であるオズこと佐品直純は、独学により身に着けた魔術で異世界からサキュバスを召喚した。
その動機は唯一無二の純粋な想い、「エッチがしたい!」。だが、召喚された美少女は最強の夢魔貴族・ロセリーで、あまりにも強大な力を持つ彼女は、十秒触れ合っているだけ死んでしまうという。めげないオズは手段の限りを尽くして ロセリーに跳びかかり続けるが、最後に選んだ超外道な手段によって、事態は大事に…!? オズはエロ道の求道者として、天才と変態の狭間を全力で駆け抜ける! 青春召喚ラプソディ、第9回SD小説新人賞大賞受賞作!!


エロバカ小説だと決め込んで読み始めたら・・・あれ? なんという見事なあらすじ詐欺w
おバカなあらすじからは想像できない、しっかりと作りこまれた世界観。バカなことばっかり言ってる奴とは思えない、筋道だった主人公の計画。主人公が何かをつかんで未来が見える読後感の良いラストと大賞も納得の完成度。


ただし、完成度の高さと読んでいて楽しいかどうかは別問題でありまして・・・
予想外の物が出てきた驚きこそあったものの、主人公の目的上ラブコメの雰囲気にもならないし、エロ発言も本心の隠れ蓑にしているのが分かってしまうのでエロさは感じないしと、これといって琴線に触れるものは無かった。
要するに合わなかったんだろうなぁ。