いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「めたもる。」日比生典成(メディアワークス文庫)

めたもる。 (メディアワークス文庫)
めたもる。 (メディアワークス文庫)

たとえば、すれ違いばかりの彼と彼女がいたとする。本当にちょっとしたボタンのかけ違い、ささいなことだ。でも、きっかけがなくて──。
そんな時、彼/彼女はふと善行をする。弱っている猫にエサをあげたりといった些細なことだ。だが、枕元に神様が立って、何にでもなれるお札をくれるという。え? そんなおとぎ話を信じられない? いやいや、嘘じゃない。実際彼らはお札を手に入れ、それがきっかけとなり二人の関係は変わっていくのだ。
大人のメルヘンをどうぞ。

良い子とした人には狐の神様が変身できるお札をくれます。というお話。



うん、悪くない。
綺麗事だっていいじゃないか。いい人ばかりでもいいじゃないか。たまには何でもかんでも上手くいってしまったっていいじゃないか。
努力や善行が報われるのを読んでいると、気分がいい。
現実じゃこんなに上手くいくことはそうそうないんだから、小説くらい上手くいってくれないと。
そして私は甘々な話が大好きだ。フィクションのリア充は大いにイチャイチャしてもらいたい。えっ?現実のリア充? もちろん爆h(ry
と、良くも悪くも“綺麗”なお話だった。


タイトル、内容どちらで考えてもMW文庫より電撃文庫向き。