いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「アクセル・ワールド7 ―災禍の鎧―」川原礫(電撃文庫)

アクセル・ワールド〈7〉災禍の鎧 (電撃文庫)
アクセル・ワールド〈7〉災禍の鎧 (電撃文庫)

黒雪姫率いる≪ネガ・ネビュラス≫は、シルバー・クロウを≪浄化≫するため、≪アーダー・メイデン救出作戦≫を発動した。
難度の高いミッションの中、決死の覚悟でシルバー・クロウはアーダー・メイデンと接触するも、≪帝城≫を守護するエネミー≪スザク≫の火炎ブレスにより、禁断の不可侵領域──≪帝城≫内部に突入してしまう。絶体絶命の危機に陥ったハルユキだが、彼はそこで不思議な≪夢≫を見る。
≪クロム・ファルコン≫と≪サフラン・ブロッサム≫。二人のアバターが望み、砕け散ってしまった≪災禍≫の物語を──。


緊迫の続きからの今回は、ゲーム内はもちろん、現実世界でも緊張感のある会話が多い完全シリアス回。
《クロム・ディザスター》が生まれてしまった悲しい過去と、込められた悲痛な想いが語られる回想に胸を打たれるところからスタートすると、現実世界に戻ってからもハルユキが思い知らされる、もしくは襲い掛かってくる《ブレイン・バースト》の暗部の数々に、一息つく暇を与えてもらえない。
それにしても、また彼なのか。心の傷がそれだけ大きいというのもあるんだろうけど、損な役回りだなぁ。今回こそ二人から離れていってしまわないか心配。
ちなみに今回の可愛い黒雪姫分はほんのちょっとだけ。残念。本人は所構わずイチャイチャしようとしてたんだが、周りと状況が許してくれなかったのよねw
緊張感高めの話だったけど今回も安定して面白かった・・・んだけどね。
また(つづく)・・・だと!? 2巻連続で、しかもこんなところで。川原先生はひどい人だ。