いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「人類は衰退しました (6)」田中ロミオ(ガガガ文庫)

人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)
人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。季節は冬。祖父の趣味サークル「大砲倶楽部」の一員として南に向かったわたしは、「鳥人類コンテスト」の安全対策係として、岬に集まった各チームの機体をチェックすることに。思うに……みなさん、死にそうです。クスノキの里を同類誌のイベント会場にしてしまった友人Yと、白い部屋に密室監禁! さて、どちらが危ない!? ──記録、それは儚い。


人類は衰退していませんでした。
いつもは妖精さんの悪ノリに主人公が振り回されるのがパターンなのに、今回振り回していたのは人類の方。妖精さんのお株を奪うはっちゃけぶり・・・いや、暴走か? 彼女がまともに見える日や、妖精さんと彼女が人のために真面目に働く日が来るとはねぇw
定番の二話構成で、面白かったのは一話目。
浪漫と無謀を履き違えている男達の暴挙が笑えるし、主人公リミッターが解除された妖精さんのネタ満載の発明もグッド。こんにゃくゼリーネタは吹いたw
二話目はちょいと苦手。何かに閉じ込められるものってあんまり得意じゃないのよね、気分的に。ネタもそんなにはまらなかったし。というか、このネタはジャ○プの集○社でやるべきだったかと。でもまあ、皮肉ると言う意味では小学館でもありか。
容量は少々物足りないもの、いつも通りのゆるいノリで楽しかった。