いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「きゅーきゅーキュート!13」野島けんじ(MF文庫J)

きゅーきゅーキュート!13 (MF文庫J)
きゅーきゅーキュート!13 (MF文庫 J の 2-23)

ホワイト・デーを目前に控え、理刀からのお返しが気になって浮き足立つキュートや黒媛たち。そんな中、あこがれの能力開発学科から呼び出しを受けた理刀。その用件とは、なんと世界中で活躍している組織・地球語協会からの勧誘だった。心を惹かれつつも、レゾン学院を離れることはみんなとの別れを意味していて――。一方、魔界では王命によりキュートを十年間封印城に閉じこめるというとんでもない計画が進行していた。計画を聞かされたキュートはそのことをみんなに言わずに、魔界へ戻ろうとするのだが――。すれ違う二人の想い、大人気異種間恋愛ファンタジー第13弾!


SSを補完する本編13巻(半分冗談
久々のシリアス、久々に盛り上がるシチュエーション。さあ、どうなる!? と思ったら続くんかい!
過去最大のピンチでの引きに続きはとても気になるのだが、この巻単体だとあらすじ以上のことが起こらないってのがちょっとなあ。まあ、書きすぎのあらすじが悪いんだが。
それにしても、キュートの相変わらずなダメヒロインっぷりには少々腹が立ってきた。
スイートや毒舌丸の「覚悟」、他の娘たちの「友情」に比べて、キュートの行動には「諦め」ばかりが付きまとう。それに色々考えて成長しようとしている理刀と、いまだに流されているだけのキュートが釣り合っているとは思えない。このままなし崩し的に理刀とくっ付かれても全然納得出来ない。
そんな不完全燃焼な終わりを迎えないためにも、次こそメインヒロインとしての活躍をお願いしますよ、キュートさん。