いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「めんそーれ!キソ会長」柴村仁(徳間文庫)

めんそーれ! キソ会長 (徳間文庫)
めんそーれ! キソ会長 (徳間文庫)

修学旅行で沖縄に来た木曽たち二年生。浮かれたテンションのまま、美人教師のちーちゃんこと、千歳先生の寝顔を写メしたら賞金がもらえるという・写メ・ロワイヤル・が男子の間で始まった。参加を断ったが何だかもやもやする木曽。そんな中、密室だった宿泊部屋に酒の空き缶がばらまかれた。こんなのがバレたら旅行は台無しじゃんか! 誰かが僕らの旅行を潰そうとしている!?


修学旅行in沖縄ちょっとトラブル付き、なキソ会長の二冊目。
女子に「男子ってバカよねー」と言われる単純生物男子高校生の生態が詰まってるw
旅行中のバカ企画やら、男のみホテルの一コマなど、身に覚えのある行動がちらほらと出てきてどうにもむず痒い。でも、有事の時の団結力とか後腐れの無さとか、男子ならではのいいところもしっかりあるので嫌な気分にはならない。
で、その筆頭が我らが木曽くん。
副会長やるくらいの生真面目さ正義感はあるけれど、適度にヘタレだったり思い込みも激しかったりと、全くヒーローっぽくない等身大な主人公で読んでいて楽しい。でもね木曽くん、ちーちゃんに対する思い込みは最低だ。まあ最後に笑わせてもらったからゆるそう。
前作同様少々黒いところも見え隠れするけど、基本的には「バカだなー」と笑って読める楽しい一冊だった。