いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2」渡航(ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)

美少女ふたりと部活をしても、ラブコメ展開にはちっともならない。携帯アドレス交換しても、メールの返事が返ってこない。とっても可愛いあのコは男子。個性という名の残念さをそれぞれ抱え、相変わらずリア充の欠片もない0点の学校生活を送る奉仕部の部員たち──冷血な完璧美少女・雪乃、見た目ビッチの天然少女・結衣、そして「ひねくれぼっち」では右に出るもののいない八幡。そんな青春の隔離病棟・奉仕部に初めて事件な依頼が飛び込んで──?  八幡の妹、新キャラも登場の第二弾。俺の青春のダメさが今、加速する──!?


こんないい娘が八幡の妹なわけがない。
1巻でちょっとだけ出てきた時はアホの娘だと思っていたのに、こんなに素直でお兄ちゃん想いだったなんて・・・ズルい! まあ、おかげで八幡にシスコンという属性が加わり残念度が増したわけだがw
そんな妹・小町も本格参戦な2巻は、八幡(と平塚先生)の残念度が増し、雪乃の言葉のナイフに磨きがかかり、結衣ひとりがラブコメをしているという、相変わらずラブコメ度の薄い話。でも、その痛面白さは変わらない。
基本の会話が三人になって、八幡と雪乃の傷口に塩を塗り合う会話は少なくなったのに、ダメージ量は上がっているという不思議。だって結衣の素の感想の方が痛いんだもの。八幡だけでなく雪乃の傷までナチュラルにえぐっていく由比ヶ浜さん、恐ろしい娘。
前回同様痛々しい会話を繰り広げていた彼らだが、一応最後の方だけはラブコメしてた。
雪乃の家庭の事情が少し明かされて八幡との繋がりが見えてきたり、小町の一言でお菓子の人の正体がばれたり。そうか、三人はそういう三角関係だったのか。へーへー(ニヤニヤ
わざとフラグを折りに掛かったけど、あんなんで諦める結衣じゃない・・・よね? でも雪乃の家族関係の話に行きそうな気配があるから、解決したら好感度が?
3巻になっていきなりラブコメに寄ったりはしないんだろうけど、やっぱり三人の関係が一番気になる。