いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN」あざの耕平(富士見ファンタジア文庫)

東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN (富士見ファンタジア文庫)
東京レイヴンズ5  days in nest II & GIRL AGAIN (富士見ファンタジア文庫 あ 2-5-5)

嵐のような新入生――鈴鹿から解放され、束の間の自由を満喫する春虎と夏目。向かった先は、陰陽塾に所属する上級生のみで行われる、富士山麓の実技合宿所。
「いやぁー楽しみだなぁ、合宿!」「何しろ『一年には関係ない』もんね!」「いいよなー!」「いいよねっ」
浮き立つ心をおさえきれずにハシャぎまくる二人。しかし――
「もうっ! ダーリンたら遅いいぃ〜〜」
まさかの嵐が再び襲来!! 忠義心は人一倍・任侠式神コンや男装夏目を初恋の王子と慕う京子、そして謎の幼女好きまでが入り乱れ、楽しいはずの合宿は悪夢の合宿へと変貌する!?

短編4話のち前回のつづき。



短編
短編は夏目が暴走するのがデフォルトなのねw 4、5巻の短編は暴走率100%かな?
まあ、それが可愛いいからいいんだけど。でもワンパターンなので、他のキャラの意外な一面というのも読んでみたい気がする。
4話の中でお気に入りは猫回(第三話)。他が空回りがばかりなので、オチはあれでも夏目に幸せな時間があったこの話はニヤニヤ度が高い。



長編
うわー。嫌な事件が起きたわけでも、途中で続いたわけでもないのに後味悪い。
いくら朴念仁でもやっていいことと悪いことがあると思うんだ。夏目はもちろん鈴鹿も可哀想だ。バカ虎に小一時間ほど説教したい。冬児はため息ついてないで一発くらいぶん殴ってくれればいいのに。
基本的には今回も次への準備といった感じ。なかなかのツンデレぶりを発揮してくれている鈴鹿は、次からなんだかんだ言いながら助けてくれることになりそう。
ただ、戦力的にはプラスになった反面、精神的には土御門2名がマイナスの状態に。このまま事件が発生すると嫌な予感しかしないが、多分そうなるんだろうなぁ。
また伏線と大人キャラが増え、あとがきの巨大な試練の文字。次が待ち遠しい・・・が、ちょっと怖い。