いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ベン・トー8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 アサウラ(スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (スーパーダッシュ文庫)
ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (ベン・トーシリーズ)

半額弁当争奪バトルに青春を賭けるHP(ハーフプライサー)同好会ではメンバーの白粉に元気がないことを気に掛けていた。佐藤たちは彼女を元に戻そうと奔走する一方、クリスマスに合わせるかのように『最も最強に近い狼』と呼ばれる猛者、サラマンダーが徐々に街へと近づきつつあるのを警戒していた。そんな中、槍水はHP同好会のメンバーと伝統である聖夜のパーティをしようとしていたのだが、白粉、そして佐藤も著莪と別の予定を立ててしまっていて大変なことに――!? トナカイより多忙な「狼」たちの聖夜! 庶民派シリアスギャグアクション、全国の同志へ贈るクリスマス・ギフト!


そうそう、これこれ。
最近アニメばかりで忘れていたこの感じ。ベン・トーと言えば脱線、脱線こそベン・トー。石岡君や佐藤父の出てこないベン・トーなんて海苔のないのり弁みたいなもんだ。
それと、どこからどうツッコもうか悩むネタのオンパレード。この脳内ツッコミ疲れが心地いい。今回もSEGAネタはついていけないほどコアだったw 佐藤父はブレずにクソ親父だったww 石岡君は真の勇者だったwww
ストーリーは「クリスマスだよ全員集合!」といった体のクリスマス仕様らしい豪華な内容。まあ、名前だけの登場の人もかなりいるけど。かつて死闘を繰り広げたライバルたちに、遠征で戦ったあの人に、ついに二つ名がついたあの人にと多くの狼が出てくる=いつにも増してアクションが多い、熱い!
それに伴って奪取される弁当達も増量。相変わらずどれも胃袋を刺激したが、一番そそられたのは『牡蠣飯と林巻大根弁当』。純和風な弁当の魅力もさることながら(林巻大根が旨そう。今度作ってみよう)、シーンのインパクトも強かった。「あーん」とはけしかr……梗さんにしてもらってもあまり羨ましくないのはなんでだろう。あの個性的なメンバーの中でも一際存在感を発揮しちゃってるからなぁ、あの人w
さて、そんな中で落ち込む女性が二人、HP同好会の女性陣。
白粉は、、、うん、誰も心配してないよね。だって先生だもの。悩む理由は一つ、回復する要素も一つ。その要素だけが懸案事項だったんだけど……案の定でしたorz
一方の先輩は、、、これがメインヒロインの貫録か? 凹んでいる内容は「子供」という烏頭の厳しい言葉に賛成なのだけど、その様子が可愛いことには変わりはない。普段凛としている人が涙目でむくれてる姿っていいよね? 何はともあれ主人公を本気にさせるヒロインとそれに応えるヒーロー、王道の構図がラストバトルに一味加えてくれたのは間違いない。
また、仙に関しては挿絵もよかった。全てのわだかまりを吹き飛ばしてくれる最後の笑顔が最高。その後、ラストシーンの余韻に浸りつつ表紙の顔を見るとグッとくる。
で、
この後佐藤は総括されるんですね、わかります。



佐藤の二つ名の案が出たけど、かっこ良過ぎて浸透はしないだろうな。もう『変態』でいいじゃんw