いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「らじかるエレメンツ」白鳥士郎(GA文庫)

らじかるエレメンツ (GA文庫)
らじかるエレメンツ (GA文庫)

嶋谷鉄太郎が部長を務める刀鎌北高校化学実験部は、日頃まったく実験や研究を行わず、学校を徒に騒がせてばかりいる、大変いいかげんな部活である。
だが梁瀬アルミ率いる生徒会からの「部室明け渡し」通告により、彼らの楽園は風前の灯となっていた。唯一の望みは、夏休み明けまでに部として実績を上げること。もちろんそんな実績、急にあげられるわけがない。
困ったあげくに彼らが思いついたのは「なんとなくマイナーそうな競技『スポーツチャンバラ』で名を上げて実績にしよう!」という、いろんな意味で無謀な作戦。一癖も二癖もある部員達を率い、鉄太郎は大会目指して邁進することになるのだが……!? アクセル全開ですっ飛ばす、ハイテンション学園コメディ!!

『蒼海ガールズ!』『のうりん』の白鳥士郎のデビュー作



化学で暴走するドタバタコメディなのかな?と読み始め、ヘンテコ部活vs生徒会というクラシックスタイルかと納得して読んでいたはずが、いつの間にかスポーツチャンバラのスポ根小説になっていた。何を言ってるのかわからねーと思うが(ry
一作目からこんなんだったのねw 流石のカオス、流石のパロディ率。
それにしても緩急の激しいコメディだった。登場人物たちのテンションの緩急が激しいのもあるが、笑えるネタとドン引きするネタの差が激しいため、大笑いした次の瞬間には「うわぁ引くわー」となっていたりして読み手のテンションもなかなか忙しい。
一応ラブコメ成分もあり。朴念仁主人公にツンデレ二人とややバランスが悪いので、キレるヒロイン二人にわかってない主人公の図が多くてラブっぽさはあまりないが。
ノリが良くて面白かった。ただ、ちょっとやり過ぎ感を感じるネタが多かったかな。