いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「らじかるエレメンツ2」白鳥士郎(GA文庫)

らじかるエレメンツ 2 (GA文庫)
らじかるエレメンツ 2 (GA文庫)

「あなた達、仲よくしなきゃだめよ? 今夜から、ここで二人で暮らすんだから」
天敵ともいえる幼馴染みアルミと、なぜか二人きりで同居することになってしまった鉄太郎。ひとつ屋根の下で発生するのはギスギスした空気ばかりだが、化学実験部の面々、特に羽卵に同居の事実を知られるわけにはいかない。本能的に命の危険を感じるからだ。
そんなおり、次の生徒会長選挙の立候補受付が開始。アルミの再任確実と思われていたところに強力な対立候補が出現したことで、事態は一転して混戦模様となる。後に「血の選挙期間」と呼ばれる激しい選挙戦に、化学実験部の面々も当然のごとく巻き込まれ……!?
アクセル全開のハイテンション学園コメディ、第二弾登場!!


2巻は生徒会選挙戦編。
敵対していた生徒会長アルミと化学実験部のメンバーが手を取り合って勝利に向かって突き進む青春ストーリー……の要素も5%くらい入ったドタバタコメディ。
1巻ほどの無軌道さはないものの、やっていることはやっぱり滅茶苦茶。無法地帯と化した校内で暴れまくる生徒たちの奇抜でカオスな言動が面白くて仕方がない。先生方はなにやってるの!?とかツッコんだら負けかw
ところで、1巻ではそれぞれに暴れまわっていてパワーバランスが(鉄太郎以外)わからなかったけど、今回ではっきりした。化学実験部の最強は暴君羽卵でも部長鉄太郎でもなく1年生の凜だったのか。
いつの間にやら2−9に馴染んで参謀役になってるわ、他陣営と裏取引してるわで、この巻の80%くらい凜の掌の上だったような。恐ろしい子! 
春分が増えたために小ネタやパロディの占める割合は減ったが、1巻よりストーリーはしっかりしているし、引くネタも少ないしで1巻より面白かった。特に凜が腐臭しかしないドン引きキャラから笑えるキャラに変わっていたのが大きい。
あとがきによると3巻はラブコメらしいけど、このメンバーで大丈夫?