いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「生徒会の十代 碧陽学園生徒会議事録10」葵せきな(富士見ファンタジア文庫)

生徒会の十代 碧陽学園生徒会議事録10 (富士見ファンタジア文庫)
生徒会の十代  碧陽学園生徒会議事録10 (富士見ファンタジア文庫)

ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、過去を振り返ります。始まりはあまりにも衝撃的だった。「ただの人間には興味あ(自主規制)」……記念すべきシリーズの1巻目でまさかの自主規制。物語は動き出すといいつつも、繰り返される日常。暴走する妄想、青すぎる青春。ここを読んでも内容が分からない作品紹介と、おかげさまでいろいろやらせていただきました! でもあの頃があつからこそ、今がある。何もかもが特別だった十代の日々。終わりじゃない。これは始まり。
じゃあ最後は、せーのでいきましょう。せーの!
「これにて、第三十二代碧陽学園生徒会、解散っ!」

本編最終巻!



生徒会のことだから最後もグダグダで笑える内容なんだと思ったら、がっつり卒業式だった。
卒業への想いを、離れたくないこのままで居たいという本心を、生徒会のメンバーらしい飾らない言葉で語ってくれる【卒業式】は、ダメ司会(リリシアさん空気読んでください)を脱力感を打ち消すほどのストレートな言葉にジーンとくる。
彼女たちが杉崎に本心を告げる【最終話・終わる生徒会】は、ベタな内容ながら、ヒロインが多いラブコメとしては一つの綺麗な結末に満足感と少しの淋しさを感じる。
なんて最終巻らしい最終巻。あの生徒会でも締めるところは締めるのか……と思ったら、まだ番外編の『土○』が残ってるのか。この締まらなさが生徒会らしいと言えばらしいのかも。
生徒会なのにずっとしんみりで笑いが少なかったので、その辺を補完してくれる番外編だといいなあ。あと、深夏は要所要所で可愛いところを見せてくれていたけど、可愛い知弦さんはなかったので、そちらも期待。



カバーがリーバーシブルなんだがあまり意味が(ゲフンゲフン