いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「僕は友達が少ない (8)」平坂読(MF文庫J)

僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)
僕は友達が少ない 8 (文庫J)

聖クロニカ学園学園祭本番、前座のような体育祭はつつがなく終わり、いよいよ文化祭当日となった。自主製作映画を上映する予定の隣人部だったが、映画の仕上げを担当していた理科が倒れてしまい、映画は未完成となり上映は中止に。残念な結果となった学園祭ののち、これまでの馬鹿馬鹿しいけど賑やかで楽しい活動の日々へと戻っていく隣人部。互いに絆を深めていく隣人部の面々と過ごしながら、小鷹は隣人部への思いをいっそう強くする。そんなおり、星奈を敵視する生徒会の遊佐葵が隣人部に対して不穏な動きを見せ、小鷹、夜空、星奈、理科、幸村の関係にも大きな転機が訪れる――。残念系コメディ、ついに終幕……!?


「DX友達つくりゲーム」のえげつなさがハンパねえ!w
人生ゲームのようなボードゲームで、友達の売り買いが出来たりする酷いシステムに、ゴールすらさせてもらえない狂った難易度。人生ゲームよりよほど人生の縮図と人間性が(主にどす黒い部分が)見えるようなゲームを隣人部のメンバーでやったら……当然こうなりますよねーw ゲームのこととはいえ全員のあんまりな発言の数々に思いっきり笑った。
さて、何故こんなピンポイントな感想から入ったかというと、7巻の終わりを引きずった小鷹がヘタレ全開してくれちゃっているもんだから、純粋に笑えるところがここくらいなんだな、これが。
おかげで夜空はほぼ空気、星奈も実に微妙なところで爆弾を投下した以外はこちらも蚊帳の外。パッと出の生徒会メンバーの方が目立っているという、夜空派(自分はここに所属)にも星奈派にも厳しい仕様。
そしてメインはもちろん理科。
微妙にシリアスな空気を作り出したのも彼女だが、今回のヘタレた小鷹を一人叱咤する姿や健気に自分のキャラを演じる姿は応援したくなる。……って、なんだこのベッタベタ王道青春イベント。あれ? 実は前の巻から理科ルート突入してる?
とにかく女の子の理科がこんなに頑張ったんだから、次は男の子・小鷹に頑張ってもらわねば。とりあえず星奈に対する返事が気になる。
終わりが近そうな感じだが、どんな結末になるのやら。