いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「新約 とある魔術の禁書目録 (5)」鎌池和馬(電撃文庫)

新約 とある魔術の禁書目録 (5) (電撃文庫)
新約 とある魔術の禁書目録(5) (電撃文庫)

11月。超巨大文化祭『一端覧祭』の季節がやってきた。
そんなさなかに、ようやく学園都市に戻ってきた上条当麻。ロシアより勃発した第三次世界大戦を起因とする『対グレムリン遠征』を経て、ついにインデックスや御坂美琴とのほのぼのした平穏な日常が戻ってきた──。そう楽観していた上条当麻だが、意外な人物の登場で、その願いは虚しく霧散することに!? 彼の前に現れた最強の『敵』とは?
セルフ迷子メーカーなフレメアの保護者となって学園都市内を走り回る浜面仕上や、打ち止めの子守りでキレる平常運転な一方通行、リハビリついでに手料理を作る麦野沈利などなど……学園都市を舞台として、『新約』シリーズは新展開に突入!

文化祭準備編。準備をほっぽって裏で駆けずり回る当麻と平和なその他の面々。



これは上条さんの役目じゃないわ。
文化祭は文化祭で思いっきり楽しんで、事件が起きてから駆けつけて右手でぶん殴るのがヒーローその1の役目でしょうが。裏で駆け回るのは一方さんや浜面の役目なのにそれまで奪っちゃダメだよ。
案の定、似合わない事するから本番前にボロボロになってるし。まあ、ボロボロなのはいつものことか。でも、他の二人なら敵の掌の上で踊らされてる感全開のいやーな空気にはならなかっただろうに。
それに表の平和は各シーンが短くぶつ切りで楽しむ前に終わっちゃうのも不満。「セルフ迷子〜」以降のあらすじ以上の内容がほぼ無いってのは流石にどうかと。そもそも折角学園に戻ってきたんだから当麻を中心にラブコメってくれないと。美琴の出番の少なさと扱いの悪さが泣ける。
学園に戻ってきてて「おっ」と思ったのに、当麻が分不相応なことをしてくれたので、表の平和も裏の緊張感も中途半端な感じになってしまった気がする。
まあ次が本番のようなので続きに期待しよう。主にあと二人のヒーローの活躍に。そして美琴にもっと出番を!