いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月」竜ノ湖太郎(角川スニーカー文庫)

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月 (角川スニーカー文庫)
問題児たちが異世界から来るそうですよ?    落陽、そして墜月 (角川スニーカー文庫)

魔王連盟ウロボロスと対抗することになった“ノーネーム”。黒ウサギの素敵ウサ耳がなくなるという緊急事態のなか、十六夜VS殿下のギフトゲームが始まった! 一千体を超える巨人族の攻撃で大混乱に陥る煌焰の都で、耀はウィラと共にマクスウェルの魔王に、飛鳥とジャックは混世魔王に戦いを挑む。そして“魔王”を名乗る者たちと正面対決する激しい戦乱の下――地下深く光も届かない地で、真の魔王の封印が解かれる――。


バトル、バトル、そしてバトルの7巻。
ツッコミどころはたくさんあるのだけどその前に、
表紙の子は誰? ウィラさんですか、へ〜。前から姿絵あったかなと前巻を開いたら口絵の一番初めに居た。本編中の挿絵に居てくれないと印象に残らないよ。しかし、キャラの増え方が半端じゃないから把握しきれなくなってきたなあ。
で、今回最もインパクトがあったのが彼女のストーカー、マクスウェル。ただ一言、気持ち悪い。こういうのをボコボコにしてくれるとスッキリするのに、強すぎて倒せないからなおのこと気持ち悪い。次で最後のアレにあっけなく踏みつぶされることを希望。
さて、肝心のバトルの方で目を見張るのが耀と飛鳥の活躍。十六夜と比べると戦闘での役割が少ない二人の躍進が素直に嬉しい。特に飛鳥。新たな仲間を得ての大立ち回りやサラマンドラの男衆に発破をかける姿、胸が熱くなる。
でも、その二人の成長をはるかに凌駕するスピードで事態がおおきくなっちゃってるんだよなあ。戦力がインフレし過ぎて十六夜以外が不要になりそうで怖い。
そして今回も何も解決しないまま続く。果たして日常に戻ってくるような展開が今後あるのか? 日常シーンがないとリリの出番がないじゃないか。
それに最後のアレを退けるには助っ人が現れるか、十六夜が何とかするしかない訳だが……十六夜が覚醒しちゃうと二人との差がまた開いてしまうじゃないか。
続きが楽しみだけど不安要素が多い。