いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「GJ部中等部 (5)」新木伸(ガガガ文庫)

GJ部中等部 (5) (ガガガ文庫)
GJ部中等部 5 (ガガガ文庫)

いつもの放課後、いつもの広い部室。部室を失い、GJ部中等部が流浪の末にたどりついたのは、校庭の隅のプレハブ小屋。みんなで徹底的に掃除して、学校から使用許可も勝ち取った! それから2か月。この部室にはときどき、不思議な女の子が座っていたりする。サスペンド中の小森さんでもなく……新入部員でもなく……なんとなくなじんでいる、キミ。……どこからきたの? 霞のなにげないひと言から、ケンケンとジンジンが漢同士の対決!? はたして勝者は……。シスターズもついに中3! この春、新学期を迎える四コマ小説36話収録!


ああそうか、キョロはもう大学生になったのか。ということは部長はタマか。時が経つのは早いなあ。
と、出てこない高等部の話から始めてしまうのは、いつにも増して中等部の話の印象が薄いから。“◎”が濃かった分その反動が(^^;
新キャラの座敷童風幼女もはいい子過ぎて影が薄い。もっとメンバーを困らせてやっても良かったのに。挿絵ではかなりの和ませ力を発揮してくれていただけに残念。
それと、ケンケンジンジンの友情を描く「友情の研究」から「どっちが強い?」の流れはいい話だったのに、なんでDBネタ組み込んじゃったのかな。台無し感がハンパない。
と、ネガティブなことばかり言っててもあれなので面白かった話を。
今回の一番は「おままごと」。小森さんのヒロイン力が三名より高いことが判明。ここばかりは幼女GJと言わざるを得ない。次点で「耳かき」か。あのまま続行してくれたら神回認定だったのに。しかし、この話といい今回のジンジンにはやたらと女っ気のあったな。爆発だなw
そんなわけで、ゆるゆるでまったり出来るが一味足りない、いつもの中等部でありました。