いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか3」大森藤ノ(GA文庫)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 (GA文庫)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 (GA文庫)

「……君は、臆病だね」
「!?」
「臆病でいることは冒険で大切なこと。 でもそれ以外にも、君は何かに怯えてる」
突如憧れの女性【剣姫】アイズと再会を果たしたベル。そこで突きつけられてしまった事実。 自分を抉る最大の因縁。 紅い紅い、凶悪な猛牛・ミノタウロス
少年はそんな自分を情けなく思った。
そして少年は初めて思った。
僕は── 英雄になりたい。
『偉業を成し遂げればいい、 人も、神々さえも讃える功績を』
これは、少年が歩み、女神が記す、 ── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──


アイズ回きた! って早いな!
レベルが遥か上の憧れの存在で押しの強くない天然系ということで、どこまで行っても逃げられ不憫キャラ枠だと思ってた。すまんアイズ。
そんなわけで、神様を筆頭に他のヒロインズは出番がかなり抑えめな完全なアイズ当番回。今回で第一部完ということでベルの成長に重きを置いた話だった為、アイズとの特訓が重要なポイントだったのも大きな要因か。
そのアイズさんは、予想以上にのんびりした人で思ったよりデレてなかった印象。仲間たちの言によればこれでも感情の起伏があった方なのか。これはこの人が赤面したりするようになったら相当可愛いだろうなあ。今後に期待。
本題のベルの成長譚としては第一部完に相応しい盛り上がり。
神・フレイヤが出す不穏な空気から初まり、特訓やミノタウロス登場でじわじわと盛り上げて、トラウマ克服とレベルアップを兼ねたミノタウロス戦で最高潮に。最後はアイズやその仲間と一緒にその激戦を固唾を飲んで見守っている心境だった。ベル君は人をハラハラさせる天才だな。
2巻で少しトーンダウンしたが3巻で持ち直した。やっぱりこのシリーズは正統派に面白い。
次の第2部からは世界がちょっと広がるようなので楽しみ。……またヒロイン増えそうだなw