いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「8番目のカフェテリアガール 東京なごやかプロジェクト」石原宙(スーパーダッシュ文庫)

8番目のカフェテリアガール 東京なごやかプロジェクト (8番目のカフェテリアガールシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
8番目のカフェテリアガール 東京なごやかプロジェクト (集英社スーパーダッシュ文庫 い 6-3)

極度の味噌アレルギーで東京に逃避行する高校2年の米田シロ。ある日妹のなごのがシロを連れ戻そうと上京してくるが、突如目の前でシロの働く学食「満天」が爆発する。日本最大を誇るその学食では8つの食堂が覇を競い、日夜デス・ゲームが繰り広げられているのだった。
愛する店長代理の天のため、過激なバトルを生き残ろうと必死なシロに感化されたなごのは店に協力することに。
ダメ食堂「満天」。その立て直しはなごのの手に託された。
しかしなごのは?魔都?名古屋の申し子で……?
名古屋系痛快学食バトルラブコメ、堂々開店!


これは確かに味噌くさい。
本作には大きな特長が二つある。
一つは1話2頁の構成。その為、テンポのいいボケとツッコミが基本形でサクサク読める。
そして、もう一つにして最大の特長が溢れ過ぎている名古屋愛。名古屋ネタ、名古屋弄り、名古屋disりで半分以上、いや75%くらいは締められているんじゃなかろうか。名古屋成分の無い話には物足りなさを感じてしまう程。
名古屋の人には悪いが、これが結構面白い。このネタ、生粋の名古屋人にはどう感じるんだろうか。バカにされたと怒るのか、ねーよwwwなのか、はたまた当たり前すぎて何も感じないのか。ちょっと興味ある。
とりあえず個人的な印象は、ここに出てくる名古屋には住みたくない。だって出てくる料理がどれもこれも読んでるだけで胸焼けしそうなんだもの(^^;(実際の名古屋には何度か行っているので偏見はありません。……でも駅ビル周辺から外には行ったことないな。変わったもの食べたことないのはそのせい? あれ?)
ぶっちゃけ料理じゃなくて異能バトルだよねとか、もう学食関係なくね?とか、学業どこ行ったとか、ツッコミたくなるところはいっぱいあるが、細かいこと気にしたら負け。ノリはギャグマンガそのものなので。
あらすじからバカで熱い料理バトルな作品かと思ったら、バカでゆるいギャグ小説が出てきたので初めは面食らったが、読みやすくて面白かった。エピローグがこの設定で続けるのだろうか。