いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その10 End of The PersonalWorld」葉村哲(MF文庫J)

おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その10 (MF文庫J)
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その10 (MF文庫J)

全てを終結させる『零白夜』とそれを阻む力を持つ『煉獄』たちの対立は今や明らかとなった。世界の終わりを喰い止めるために、彼女たちの選択は――。そして荒谷学園第三旧校舎、古い木造建ての一階にあるゲーム同好会部室。白崎宗司は孤高の美少女森塚一乃、自由奔放な沢村キリカ、溺愛する妹リリスたちと放課後のときを過ごす。……って、アレ!? このあらすじは1巻のアレじゃないか! 繰り広げられるメイド大会、リアの初ブルマ、あったようでなかった温泉回がついに解禁!?これは――新感覚ラブコメディのようなもの、のようだ! 緊迫と混沌の第10巻!


なんだこの茶番?
と思ったら本当に夢の中だった。


記念すべき10冊目はこれまでの関係性を若干変えて、再構築して原点回帰?みたいな内容。
各話のイベントには若干の初々しさあり。しかし甘々なのは変わらず。最後以外特に何も起きないのも変わらず。
一乃もキリカもリリスもいつもより大人しいので物足りなさを感じる。いや、それ以上に慣れ親しんだ関係性、ボケツッコミのテンポがほんの少しだけズレているのが、ものっ凄い違和感。もにょもにょする。折角再構成するならこれまでとは大きく外してくれた方が楽しめたかも。
そんな中で存在感を発揮していたのが意外にもリア。と言うかペンギン子先生。読者には名前だけで正体が即バレ+内容の酷さで笑いを誘う。
……っていうかさ、
一乃さんの出番が少なすぎるんじゃ、ボケェ―――――!!!(←結局言いたいのはこれ
タイトルに偽りありじゃないか。自分の異能、フィルやリアより存在感のない一乃さんに涙。
それにしてもネタ切れで迷走してるなあ(^^;