いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「勇者と魔王のバトルはリビングで」緋月薙(HJ文庫)

勇者<オレ>と魔王<カノジョ>のバトルはリビングで (HJ文庫)
勇者<オレ>と魔王<カノジョ>のバトルはリビングで (HJ文庫)

普通の高校生として暮らしていた倉橋和希の自宅リビングに、魔王女と名乗る少女リアが突如として現れた。実は和希は異世界を救った勇者の末裔で、彼女はその監視という「名目」で倉橋家に住み込むという。クールな言動の合間に、和希に対する好意が見え隠れするリアと過ごすうち、ふたりの間には、甘〜い空気が。日常系イチャイチャファンタジー開幕!


期待通りの甘さだった。
異世界から魔王女や刺客と一つ屋根の下に暮らしたり、バトルしたりするよくあるタイプの現代ファンタジーなのだが、設定はゆるゆる、バトルもゆるゆる。でも、そんなの関係ないと言わんばかりのイチャラブっぷりである。いや、イチャラブがやりたいが為にわざとゆるくした可能性も?
メインとなるのは、そこそこの正義感となかなかのツッコミ力を持った主人公・和希と、口調と表情は硬いが中身は夢見る純情乙女なリア。その二人が、初対面から早くも甘い空気を出し始め、それがどんどん濃くなっていくというイチャラブ好きには堪らない作り。
それともう一人、良妻能力MAXの男の娘キャラ・イスカが強力な個性を放つ。普通にリアより可愛いんだが、何故男ににたし……あ、二人のイチャイチャの邪魔にならないようにするためか。徹底してるなw 前作の傾向からすると、この子も誰かとくっ付くんだろうなあ。
前作の傾向と言えばクラスメイトのノリの良さや小ネタの苦笑感も相変わらず。ネットのネタはすぐ風化するから多用はやめた方が(^^;
なにはともあれ、ゆるく甘く楽しめた。