いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「8番目のカフェテリアガール2 東京おもてなしサバイバル」石原宙(スーパーダッシュ文庫)

8番目のカフェテリアガール 2 東京おもてなしサバイバル (8番目のカフェテリアガールシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
8番目のカフェテリアガール 2 東京おもてなしサバイバル (8番目のカフェテリアガールシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

序列一位のグランドキッチンが万年最下位の満天と激突し、一時的にとは言え肩を並べられたことで学食に激震が走った。グランドキッチンが巨象なら、満天は吹けば飛ぶか弱き蟻だった。蟻が巨象に噛みついた大事件。これを“8番目の奇跡”と人は呼ぶ。これを契機に学食は戦国時代に入った――!! そして、学食に戦いの渦をもたらしたのは武闘派集団蓬莱。その店長にして、一刀流の跡継ぎ外道ヶ沢は、次にグランドキッチン打倒を企て、切り札として満天のエースにして料理長のかこにレンタル移籍を持ちかけるが…。熾烈さを増すバトル。陰謀と策略が跋扈そ伏魔殿と化す学食で、満天を率いる、天、なごのは新たなる戦いに挑む!!

名古屋愛が溢れまくっている学食ラブコメ2巻。
2ページ1話のテンポのいいSSから、バカコメディ、ラブコメ、名古屋小ネタ、名古屋disなどなど、色々なものがポンポン出てきて楽しい楽しい。
ただ、1巻で出しすぎたせいなのか名古屋ネタは若干少なくなっているかな。と思っていたら、お隣の岐阜までdisり始めたぞ、おい(帯はあとがきの案の方が絶対に目を引いたと思うの)。方々に敵を作っていくスタイルかな? いいぞもっとやれw
もう一つ変わった点として、異能バトルがチャンバラバトルになっていた。いや、得物は投げてばかりだったから忍者バトルか。どっちでもいいか、主題はそこじゃないから。
バトルそのものは相変わらずハチャメチャでも、その戦いに賭けられたプライドと青春が織り成すドラマは文句なしの感動もの。友情と自分たちの居場所を守りたい満天メンバーのそれぞれの想いと頑張りに胸が熱くなる。最後は中日ネタでズッコケるオチを付けて何とも言えない気分になるのはご愛嬌。これもこの作品の味でしょう。
2巻も変わらずおバカで熱くて面白かった。
次はついに魔都名古屋が舞台になりそう。今度は三河disに期待。